ビタミン |
はたらきとこんな人に |
ビタミンA
(レチノール) |
脂溶性のビタミン
・夜盲症、視力低下を防ぐ。
・皮膚や髪の健康を保ち、骨の発育を助ける。
・鼻やのど、消化器、呼吸器、子宮などの粘膜を健やかに保つ。
・風邪などの感染症に対する抵抗力がつく。
・粘膜のガンを抑制する。
・β-カロテンは、老化、ガン、心臓病の予防、免疫機能強化
に働く。
ビタミンC・Eと一緒にとると紫外線への抵抗力が増す。
(β-カロテンは、体内で必要量だけビタミンAに変わり、
残りは蓄積される。) |
・薄暗い所でよく見えない人。
・風邪をひきやすい人。
・肌がかさつく人。
・授乳婦
・ガン、動脈硬化、心臓病を予防したい人。 |
ビタミンB1
(サイアミン) |
水溶性のビタミン
・精神を安定させる。
・成長を促進する。
・心臓の機能を正常に保つ。
・筋肉の疲労を防ぐ、疲労を癒す。
・食欲増進作用がある。
・船酔いを防ぐ。
・末梢神経の働きを正常に保ち、脚気を防ぐ。 |
・酒、糖分の摂取量が多い人。
・スポーツをする人。
・喫煙者
・神経や筋肉の疲労を回復したい人。
・肩こり、腰痛、ぎっくり腰、糖尿病、風邪、胃炎の人。 |
ビタミンB2
(リボフラビン) |
水溶性のビタミン
・健康な髪、爪、肌をつくる。
・視力を向上させ、目の疲れを軽くする。
・口内炎、舌炎、口唇炎を予防。症状を緩和する。
・動脈硬化を予防する。
・薬物や毒物の解毒に働く。
・全身の成長を助ける。 |
・脂肪の摂取量が多い人。
・妊婦、授乳婦、小児
・ガン、動脈硬化、白内障を予防したい人。
・ダイエットをしたい人。
・口内炎、舌炎、口唇炎、糖尿病、脂肪肝の人。 |
ビタミンB6
(ピリドキシン) |
水溶性のビタミン
・皮膚を健康にし、神経の働きを正常に保つ。
・解毒作用がある。
・抗アレルギー作用がある。
・脂質の代謝をよくして脂肪肝を予防する。
・妊娠初期のつわりを軽くする。
・月経前緊張症の症状をやわらげる。
・発育を促進する。 |
・タンパク質を多くとる人。
・発育期の子供、妊婦、授乳婦。
・肌荒れが気になる人。
・口内炎の人。
・ピル常用者。
・抗生物質を飲んでいる人。
・月経前緊張症の人。
・アレルギー症状のある人。
・脂肪肝を予防したい人。 |
ビタミンB12
(コバラミン) |
水溶性のビタミン
・充分にあると神経が安定し、記憶力、集中力が高まる。
・悪性貧血を防ぐ。
・神経の働きを正常に保つ。 |
・食事が野菜に偏りがちな人。
・妊婦、授乳婦、悪性貧血の人。 |
ビタミンB13 ※ |
※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
肝臓障害や早過ぎる老化を予防すると推測されているが、その他の働きはまだよくわかっていません。 |
ビタミンB15 ※ |
※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
ビタミンEに似た抗酸化作用があり、今後の研究に期待されている。 |
ビタミンB17 ※ |
※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
アメリカでは、ガンの治療薬として認められているが、効果については評価が定まっていない。 |
ビタミンC
(アスコルビン酸) |
水溶性のビタミン
・活性酸素の害を防いで、老人性白内障を予防。
・貧血を予防。ストレス、疲労を緩和する。
・風邪を予防し、回復を早める。
・肌にはりを持たせる。骨や粘膜を強くする。
・アレルギー反応を抑える。
・血中コレステロール値を正常にする。
・壊血病を予防。発ガンを抑制。 |
・妊婦、授乳婦、シミの気になる人。
・貧血ぎみの人。
・歯ぐきから出血しやすい人。
・よく風邪をひく人。
・喫煙者、ストレスの多い人。
・ガン、老人性白内障を予防したい人。 |
ビタミンD
(カルシフェロール) |
脂溶性のビタミン
・骨や歯を健康に保つ。
・乳幼児の骨や歯の正常な発育を助ける。
・筋力を維持する。
・充分なカルシウムとビタミンDの摂取により、骨密度増加させ、骨折を防ぐ。 |
・幼児、妊婦、授乳婦、高齢者。
・骨や歯の弱い人。
・骨粗鬆症を予防したい人。 |
ビタミンE
(トコフェロール) |
脂溶性のビタミン
・環境汚染物質から肺を守る。
・血管を若々しく保つ。心疾患、脳卒中などのリスクを下げる。
・脂肪肝を予防する。
・冷え性、痔、更年期障害の症状などを改善する。
・生殖機能を維持。流産を防止する。
・発ガンを抑制。老化を遅らせる。
・酸素の利用効率をよくし、運動能力を高める。 |
・妊婦、授乳婦、冷え性の人。
・しもやけができやすい人。
・更年期の不定愁訴に悩む人。
・ガン、心疾患、脳卒中を予防したい人。 |
ビタミンK
(フィロキノン) |
脂溶性のビタミン
通常は、血液を固まりにくくし、出血すると固まるように働く。
・骨の形成を助け、強くする。
・生理時の多量出血を予防する。 |
・妊婦、授乳婦、抗生物質を飲んでいる人。
・骨粗鬆症を予防、治療したい人。 |
ビタミンP ※ |
※水溶性のビタミン様物質。
・毛細血管を強くする。
・高血圧の予防や脳出血など出血性の病気の予防。 |
ビタミンQ ※ |
※体内でも合成されている脂溶性のビタミン様物質。
・脂質の酸化を防ぐ、抗酸化作用があり、細胞膜を酸化から保護する。
・虚血性心疾患脳出血の治療。
・歯槽膿漏や糖尿病の治療にも使われる。 |
ビタミンU ※ |
※キャベツから発見されたビタミン様物質。
・胃酸の分泌を抑え、胃腸の粘膜の新陳代謝を活発にする。
・胃潰瘍や十二指腸潰瘍を治りやすくする。
・胃粘膜の損傷を抑制する。
・胃粘膜の血流量の増加による胃壁の保護。
・胃粘液量の増加による胃粘膜の保護。
・消化酵素ペプシン活性を抑制する。 |
ナイアシン
(ニコチン酸) |
水溶性のビタミン
・脳神経の働きを助ける。頭痛を予防する。
・皮膚を健康に保つ。
・血液の循環を良くし、血圧を下げる。
・食欲不振、下痢などの胃腸障害を緩和する。
・アセトアルデヒドを分解し、二日酔いを防ぐ。
・充分にとればコレステロールや中性脂肪が低下する。 |
・お酒をよく飲む人。
・肌荒れの気になる人。
・胃腸障害、頭痛、冷え性の人。 |
パントテン酸 |
水溶性のビタミン
・自律神経の働きを維持する。正常な成長を助ける。
・免疫力を強化し、風邪などの感染症を予防する。
・薬の副作用を軽くする。
・副腎を強くして、ストレスに耐える力をつける。
・善玉コレステロールを増やす。 |
・妊婦、授乳婦、食欲不振の人。
・ストレスの多い人。
・風邪をひきやすい人。
・口内炎の人。
・動脈硬化を予防したい人。 |
葉 酸
(プテロイル
グルタミン酸) |
水溶性のビタミン
・貧血を防ぐ。
・口腔内の炎症を予防する。
・母乳の出を良くする。
・皮膚を健康にする。
・胎児や乳幼児の発育を助ける。
・病気に対する抵抗力をつける。 |
・妊婦、授乳婦、貧血ぎみの人。
・飲酒量の多い人。
・ピルやアスピリンを飲んでいる人。
・野菜をあまり食べない人。 |
ビオチン |
水溶性のビタミン
ビタミンB群の仲間でビタミンHとも呼ばれている。
・白髪、ハゲを予防する。
・皮膚の健康を保つ。
・筋肉痛を緩和する。 |
・肌荒れ、白髪、ハゲが気になる人。
・抗生物質を長期間飲んでいる人。 |
イノシトール ※ |
水溶性で、ビタミンB群の仲間。
・脂肪の流れをよくし、肝臓に脂肪がたまるのを防止する。
・コレステロールの流れをよくし、動脈硬化を予防する。 |
・脂肪の摂取量が多い人。
・脂肪肝、動脈硬化を予防したい人。 |
コリン ※ |
水溶性のビタミン
・高血圧を予防する。
・レシチンの材料となり、肝硬変や動脈硬化を予防する。
・脳の記憶形成を助ける。 |
・脂肪の摂取量が多い人。
・脂肪肝、動脈硬化、高血圧を予防したい人。 |
パラアミノ
安息香酸 ※ |
※水溶性でビタミンB群の仲間。PABAとも表示される。
・髪と肌の老化を防ぐ。
・葉酸の構成成分なので、成長を促進したり、貧血を予防する。 |
・貧血ぎみの人。
・皮膚の老化や白髪を予防したい人。
・お酒を大量に飲む人。
・ピルの常用者。 |
リポ酸 ※ |
※ビタミン様物質。
・脳卒中による脳の損傷を最小限にくいとめると期待されている。
・筋肉の回復を早める。 |
・ビタミンC、Eが不足ぎみの人。
・激しい運動をする人。
・お年寄りの人。 |
ルチン ※ |
※水溶性のビタミン様物質でビタミンPの一種。
・血圧を上昇させる物質の働きを弱めるので、高血圧や脳血管障害の予防をする。
・毛細血管を収縮させる一過性の作用もあるので、止血薬に利用されている。 |