ビタミン
VITAMIN
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活性酸素
抗酸化物質

ビタミン
ビタミンは、糖質や脂質、タンパク質のように、血や肉になったりエネルギーになる栄養素ではなく、微量で他の栄養素の働きを助ける作用をします。
一般的に、活力剤のイメージがありますが、ビタミンは栄養素です。
※ビタミンの名前が付いていても厳密にはビタミンではなく、ビタミンの様な働きをする物質もある。
ビタミンの働きとこんな人におすすめ』はこちら、またはビタミン名をクリック。
 


Index
ビタミンA
ビタミンB1
ビタミンB2
ビタミンB6
ビタミンB12
ビタミンB13
ビタミンB15
ビタミンB17
ビタミンC
ビタミンD
ビタミンE
ビタミンK
ビタミンP
ビタミンQ
ビタミンU
ナイアシン
パントテン酸
葉 酸
ビオチン
イノシトール
コリン
パラアミノ
 安息香酸

リポ酸
ルチン

ビタミンの種類
ビタミン 体内での主な作用
ビタミンA
(レチノール)
・薄暗くても光の強弱を感じる明暗視、暗順応に働く。
・皮膚や粘膜を正常に保つ。
・免疫機能を維持する。
・粘液のガンを抑制する。
・生殖機能を維持する。
・成長を促進する。
・β-カロテンは体内でビタミンAに変換される。
 変換しないものには、抗酸化作用がある。
ビタミンB1
(サイアミン)
・ご飯やパン、砂糖などの糖質の分解を助ける。
・脳の中枢神経や、手足の末梢神経の機能を正常に保つ。
・腸内細菌によって体内で合成される。
ビタミンB2
(リボフラビン)
・脂質の代謝を促進し、糖質の代謝にもかかわる。
・過酸化脂質を分解する。
・成長を促進する。
・細胞の再生を助ける。
・粘膜を保護する。
・腸内細菌によって体内で合成される。
ビタミンB6
(ピリドキシン)
・タンパク質代謝の主役で、脂質の代謝にも欠かせない。
・神経伝達物質の合成にかかわる。
・抗体、赤血球づくりに不可欠。
・インスリンの合成にはたらく。
・腸内細菌によって体内で合成される。
ビタミンB12
(コバラミン)
・葉酸と協力し、赤血球の産生に働く。
・神経細胞内のタンパク質や脂質、核酸の合成を助けて、
 神経系を正常に働かせる。
・葉酸の再利用を助ける。
・肝臓に貯蔵される。
ビタミンB13 ※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
・葉酸やビタミンB12の代謝に働く。
・肝臓障害や老化を予防する働きがあると推測されている。
ビタミンB15 ※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
 ビタミンE に似た抗酸化作用がある。
期待されている働き
・細胞の寿命をのばす。
・環境汚染物質から体を守る。
・肝臓の機能を高め、解毒作用をよくする。
・肝硬変を予防する。
・免疫能力を高める。
・疲労回復を早める。
ビタミンB17 ※ビタミンの名前が付いているが厳密にはビタミン様物質。
ビタミンB17に含まれているシアン化合物がシアンに分解されて、ガン細胞のみを攻撃するとされているが、効果については評価が定まっていない。
シアンは毒性物質であるため、大量に食べると危険だと言われている。
ビタミンC
(アスコルビン酸)
・細胞の結合組織であるコラーゲンの合成に働き、血管や皮膚、粘膜、骨を強くする。
・抗酸化作用、抗ガン作用、抗ウィルス作用、解毒作用がある。
・血中コレステロールを下げる。
・メラニン色素の生成を抑える。
・鉄や銅の吸収を助ける。
・ヘモグロビンの合成を助ける。
ビタミンD
(カルシフェロール)
・カルシウムとリンの吸収を助け、血中濃度を一定に保ち、骨や歯への沈着を促す。
・カルシウムの骨からの溶出と骨への蓄積を調整し、腎臓での再吸収を助ける。
・筋肉の機能をよくする。
・ビタミンAの吸収を助ける。
・紫外線によって皮膚で合成され、肝臓に貯えられる。
ビタミンE
(トコフェロール)
・過酸化脂質を分解し、細胞膜、生体膜を活性酸素から守り、心疾患や脳梗塞を予防する。
・発ガンを抑制する。
・赤血球膜脂質を酸化から守り、溶血性貧血を防ぐ。
・毛細血管の血行をよくする。
・酸素の利用効率を高め、耐久力を増す。
・黄体ホルモン、男性ホルモン等の生成分泌にかかわり、生殖機能を維持する。
・ビタミンA、C、セレンの酸化を防ぐ。
・充分なビタミンCがあると抗酸化作用が高まる。
・肝臓、脂肪組織、心臓、筋肉、血液、副腎などに貯えられる。
ビタミンK
(フィロキノン)
・血液凝固因子を合成する。
・骨にカルシウムが沈着するのを助ける。
・体に必要な量の半分は、腸内細菌によって合成される。
・肝臓に貯えられる。
ビタミンP ・毛細血管の透過性を保ち、血管壁を強化する。
・歯ぐきからの出血や打ち身による青あざを防ぐ。
・細菌の侵入を防ぐ。
・ビタミンCの吸収を助け、酸化から守る。
・血管収縮作用、血圧降下作用がある。
・更年期におこる、ほてりを鎮める。
ビタミンQ ・細胞膜を酸化から保護し、酸素の利用効率を高める。
・精子を活発にする。
・免疫細胞や白血球の作用を高める。
ビタミンU ・胃酸の分泌を抑える。
・胃腸の粘膜の修復に働き、胃潰瘍、十二指腸潰瘍を治す。
ナイアシン
(ニコチン酸)
・糖質、脂質の代謝に働く。
・脳神経の働きを助ける。
・血行をよくする。
・性ホルモンやインスリンの合成にかかわる。
・体内で、必須アミノ酸のトリプトファン60mgから
 1mgのナイアシンが合成される。
パントテン酸 ・脂質、糖質、タンパク質の代謝に働く。
・副腎皮質ホルモンの合成に働く。
・免疫抗体の産生に働く。
・自律神経伝達物質をつくるのに必要。
・解毒に働く。
・善玉コレステロールを増やす。
・腸内細菌より合成される。
葉 酸
(プテロイル
 グルタミン酸)
・ビタミンB12と協力し、赤血球の産生に働く。
・タンパク質と核酸(DNA、RNA)の合成に働き、
 体の細胞分裂、発育を促す。
・抗体の産生に働く。
・腸内細菌によって合成される。
ビオチン ・糖質、脂質、タンパク質の代謝に働く。
・炭酸ガスを使う反応を助ける。
・体内で腸内細菌によって合成される。
イノシトール ・細胞膜を構成するリン脂質の成分となる。
・脂肪とコレステロールを体が使えるようにする。
・肝臓に脂肪がたまり過ぎないように働く。
・体の中で合成される。
コリン ・レシチンをつくり、神経細胞などの細胞膜を形成する。
・脂肪とコレステロールを体が使えるようにする。
・肝臓に脂肪がたまり過ぎないように働く。
・コレステロールを正常値に保つ。
・血管拡張作用のある神経伝達物質アセチルコリンの材料となる。
・体内で合成される。
パラアミノ
安息香酸
・体内で葉酸が合成される時に構成成分として不可欠。
・腸内の有用菌の繁殖を促す。
・タンパク質の代謝に働く。
・パントテン酸の吸収を助け、効果を高める。
・白髪、シワを予防する。
・紫外線から皮膚を守る。
リポ酸 ・抗酸化作用があり、さまざまな活性酸素から体を守る。
・ビタミンCやEの不足を補ったり、効果を高める。
・解毒作用がある。
・肝臓の代謝をよくする。
・血糖値を正常に保つ。
・パントテン酸やビタミンB1と共に糖質やアミノ酸の代謝に働く。
ルチン ・毛細血管壁を強くし、透過性が増し過ぎるのを抑制する。
・血圧降下作用がある。
・血管収縮作用がある。
・ビタミンCの吸収を助け、酸化から守る。
 
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